シャンチーを調べてみた
ふとシャンチー (中国象棋) を家族で指してみようと思いアマゾンや楽天でシャンチー用品を検索してみた。
シャンチーの駒と盤、またはそのセットはいくつか販売されており容易に手に入れることができるようだった。
しかし日本語の棋書に関しては初心者用、中級者用を問わず 1 件もヒットしなかった (あるとしても「琉球象棋」という沖縄独自のちょっと違うものだったり、絶版で中古本が高く販売されているものだったりと散々だ)。
オンライン対戦は「シャンチー 対戦」で検索するといくつか出てくるし、Android や iPhone / iPad であればアプリストアで「シャンチー」で検索すればやはりいくつかヒットする。
だが日本語化されているものはとても少ない。
本格的なものをやるにはやはり中国語版を使用する必要がありそうに見える。
ネット上の情報はどうかと思って探してみた。
ルールに関しては幾つか書いているサイトがあったが、本格的な戦法に関する説明を行っているサイトはほとんどなかった。
シャンチー自体のプレイ人口は世界 5 億人とも言われておりチェス人口をも凌いでいるらしい (ほとんどが中国人とベトナム人な気がしないでもないが……)。
なので当然中国語のサイトであればシャンチーの情報は豊富にあるはずで、日本人が本気でシャンチーを勉強しようと思ったら、まず中国語を勉強しなければならないのではないかとさえ思えた。
ちなみにこの手のゲームだとタイのマークルックも有名だと思うが、こちらに関して言えば盤と駒でさえも日本では容易に手に入れることができない。
チェスの駒で代用するくらいだろうか……。
チェスの場合
以下に列挙する:
- 盤と駒に関しては同様にアマゾンや楽天、または街のオモチャ売り場で容易に購入することができる
- 棋書は将棋よりは遥かに少ないとはいえルール説明から入る本、初級者用、中級者用と一通りは揃っている印象で特にアマゾンで検索するとチェス・クラシックスシリーズやアンパサンチェス研究会のものなど豊富にヒットする (上級者用は突き詰めると洋書に手を出さなければならないのかもしれないが、それも必須ではないように思える)
- オンライン対戦は Chess.com や lichess.org が将棋 (将棋倶楽部 24) よりも遥かに上回る使い勝手で、日本語で問題なく対戦可能、試合後すぐに解析にかけることができてマズかった手がすぐ分かる、基本無料と至れり尽くせり
- タクティクス (戦術: 将棋の「次の一手」) の演習が上達に不可欠だが Chess Tempo で無料で一日何回でも練習できる (但し英語) 。前述の Chess.com や lichess でも同様に練習できる
- ネット上の情報に関しても上達に関しては必要十分な量ヒットする印象
日本における学習環境においてはチェスの圧勝だ。
将棋と比べてみても Chess.com の存在が大きくチェスのほうが快適な印象で、後はやる気の問題だと思う。
チェス普及がどうのという話をたまに目にするが、個人的には「Chess.com (PC ならサイト、Android / iOS ならばアプリ) がオンライン対戦も分析も超簡単に使えて上達するにはどうやればいいんだろう、と悩む必要がない。レートとその統計情報が表示されるので自分がどれだけの期間でどの程度実力が上がったのかが客観的に分かる」という事実がチェスをこれから始める人に十分周知されていれば可能性はあるのではないかと思う。
初心者視点から言うと、始めた時に最初に気になるのは「何をすればうまくなるのか、モチベーションが継続するのか分からない (ルール本を買ってやり方は覚えたが、次にどうすればいいのか分からない)」ということだろうからだ。