問題としては白が Qf7+
とチェックをかけてきたところから始まる。
キングの逃げ場所は 5 箇所あるが、黒の応手はどうすれば良いのか。
私は何となく白の攻め駒から遠くなりそうな Kb6
を選択したら正解した。
ただ何故それが正解なのかがよく分からなかったので Chess.com の解析にかけてみた。
解析にかけたところ私の視野が狭くキングがチェックされていることしか見ていなかったことを思い知らされた。
これは相手のキングがどうやっても助からないため、後は相手のクイーンでの連続チェックによるドローを避ければ良い局面だ。
よって連続チェックを避けるように逃げる、という目的を持って解くべきだった。
キングの逃げ場所の 5 箇所のうちのバックランクに逃げるのは直感で明らかにまずそうだと分かるが実際まずく、そこに逃げると連続チェックが避けられずドローになる。
そして上部 Kc6
と Kb6
とどちらがいいかというところだが Kc6
だと Qe8+
とクイーンでの攻めが続いてしまうが Kb6
だとビショップでチェックするくらいしかなく Bc5+ Kxc5
と局面を単純化できる。
この後も実は簡単ではないようだが、これで Kb6
が正解というのも納得がいった。
ちなみに「何としてもドローにしたい」という白の目的を考慮すると、この問題に至る白の最初の Qf7+
が実は悪手で Qe7+
ならば最善手を指していけば必ずドローに持ち込めた (Kc8 Qc5+
Kd7 Qd6+ Kc8 Qc5+ ...
で Threefold Repetition)。
Qf7+
だとクイーンを斜めに引くことができないため次のチェックをかけるのが難しくなってしまう。
チェスのタクティクスを解くサイトとしては無料でいくらでも解くことができる Chess Tempo を推す人が多いと思うが、私のような初級者の場合上記のように正解が何故正解なのか分からない問題も多いので、そういう時にすぐに解析にかけて納得することができる Chess.com のタクティクスの方がいいと思う。