私が最初に買ったチェス本がボビー・フィッシャーのチェス入門だ。 2,000 円弱するのはちょっと高いな、と思ってしまったがチェスを扱う和書自体貴重なので致し方ないのかもしれない。 内容がバックランクメイトばかりの問題集で内容が少々偏っているように見えるのだが、この本の良いところはそのユニークな構成にあると思う。 本の開いたページの右側に問題があり、その回答は次の次のページ (ページをめくった先の右側のページ) の上部に書いてある。 そしてその下には次の問題がある。 この繰り返しが続いていき、本の最後に来たら本を逆さまにして読み始めると後半の内容に入るといった感じだ。 この形式のお陰で収録されている問題はかなり多いように思う。 それに最初の方はものすごく簡単な問題で、徐々に難しくなっていくので無理なく解いていくことができる。 少なくとも今の私にとって「これは難しすぎる」といった内容は無かった。
ただ、個人的に解説が淡白すぎるところもあった (例えば「この場合白はメイトできますか」という問題で解答が「メイトできない」としか書いていないなど) ので、将棋やシャンチーのような似たボードゲームの経験も一切ない方だと厳しいかもしれない。