以下「金が貰えるならいいのか」というケース例。
大工のケース
- 大工さんは注文住宅を作っていて指定された位置にトイレを 1 日がかりで設置した
- 注文者が突然来て「やっぱりトイレはこっちの位置にしてくれ。作業分の金は払うから」といった
パーティーを用意する人のケース
- 頼まれてパーティー用の飾り付けや料理などを 1 日がかりで用意した
- 頼んでいた人が突然来て「悪い。キャンセルになった。料理や飾りのぶんの金は払うから」といった
プログラマのケース
- 頼まれてロジックやテストケースを 1 日がかりで書いていた
- 指示者が突然来て「やっぱりこういう仕様に変更してくれ (会社なので作業分の金は払われている)。」といった
何故こんなことを書くか
「大工のケース」「パーティーを用意する人のケース」は理解されるが「プログラマのケース」は自分で声を大にして言わないと理解されないし言っても十分に理解されないことがままある。 恐らく実体のモノができるわけではないので苦労が想像されにくいのだろう。
システム開発ではとにかく気軽に (本人は気軽なつもりじゃないのだろうが) 仕様変更を口にする指示者が多い。 しかも立場的に避けられない。 しかしその度にメンタルがやられているようではまずい。 鉄の意志でやっているようでも結局最後は人の心の弱さが露呈するのだな、としみじみ思うところだ。