私は月配列を今も使っており月配列を練習したことは良かったとは思っているが、月配列を他人には勧めない。
難しい JIS かなより覚えるのが難しい
月配列の習得難易度に関しては月配列を練習し始めてから 2 日目に残しているが、今でもこの時の感想とさほど変わっていない。 私は 1 日がかりで月配列 2-263 式のブラインドタッチをマスターすることができたが、普通の人はここまでの情熱を傾けることはないだろうし、本来キーボード配列の習得など多くの人にとってはそんなに重要ではない。
一般的に JIS かなは覚えるキーの個数がローマ字の倍あって習得が難しいと言われる。 月配列はそれよりも習得が難しいし、環境を作るのも難しい。 そして情熱をかけて得られるものは多くの人にとって労力に見合わないと思う。 配列の習得自体を趣味として楽しめる人は向いていそうだ。
オススメは QWERTY ローマ字
確かに QWERTY の配列は私が以前練習していた Colemak に比べて打ちにくいし、ローマ字に関しても打鍵数は多いし明らかな悪運指が存在する (za
や nyuu
など)。
ただ以下の理由で私が他人に文句なくお勧めするのは QWERTY ローマ字以外あり得ない:
- どの環境 (他人の PC, タブレットなど) でも全く工夫せずに使うことができる
- JIS かなより打つための工夫が要らない
JIS かなは「ほとんどのかなが 1 打で打てる」という感動は確かにあったものの、私が右手小指を散々痛めてしまったように標準運指だと常用するには厳しい配列である。
濁点が @
の位置にあるのが非常に良くないが、それに加えて頻出するかなである「う」の位置もまずく「こうこう」などは人指し指を上下に行ったり来たりさせられて快適ではない。
「ほ」「へ」「ー」の位置もとても遠く、気を抜いて打っているとよく打ち間違えてしまう。
少なくとも QWERTY ローマ字にはここまで打ちにくい部分はない (za
や nyuu
のほうがまだマシ)。