器具を買ったので試してみたかった
先日ラーツー用に吟味して購入した小型ガスバーナーなどの器具を試してみたかったので佐野方面にツーリングに出かけた。 県道 200 号の終点に行って試してみようと思っていたが、気が変わって県道 208 号線の方に進んでいくことにした。 道中のセブンで休憩ついでにラーツー用のカップ麺を調達した。 山頭火で税込 278 円。 カップラーメンにしては少し高いが、初回なので気にしないことにした。
県道 208 号の終点まで行ったのだが、「この先林道だが進行不可」のような標識が見え行き止まりになっていた。 人が全くいなかったので最適な場所ではあったのだが、工事の車両が手前まで少し出入りしていたのと、枯れ葉のような落ち葉が舞っていたのが気になったのでそこはパスして松田川ダムに向かうことにした。
松田川ダムに着いたのだが、ラーツーに適した場所を探すのに苦労した。 ラーツーに適切とされる東屋というより展望台はあったのだが、テーブルがないし展望台を占拠してしまうのは問題があるような気がした。 かと言って上の方の駐車場に登ると「火気厳禁」などと書いてあるし、キャンプ場に行くと火器は OK ではあるが冬季閉鎖中であり営業期間中は有料の施設のようだったので勝手に入ってやるのも憚られる。 ラーツーの難点は意外と 100 % 大丈夫と安心して行えそうな場所を見つけるのが難しいことだと気づいた。
※後で調べたら「火気厳禁」は焚き火や直火、歩きタバコなどを指すようでガスバーナーや休憩中の喫煙などはグレーのようだ
バーベキュー場があるようなのでそこではどうだろう、と下に降りていった。 バーベキュー場も同様に冬季閉鎖中だったのだが、見上げるとダムが見える広場が隣りにありバーベキュー場と切り離されているようだったので絶好の場所に見えた。 人もいないようなのでここでやってみよう、とダム下の川原に陣取って作業を始めた。
やってみて分かることもある
キャプテンスタッグの小型ガスバーナーに関しては自宅で試してから行ったので使うことに関しては戸惑うことはなかったのだが、以下が想像と違っていた:
- クッカー (鍋) の中にバーナーがケースごと格納できるのがウリの商品だったが、現地に着いて開けてみると出発前にケースをよく洗ったにも関わらず黒く焦げのように汚れが付いていた。仕方がないので水筒の水で軽く洗った
- 自宅でやると火が目視できたのだが外でやると目視できない。音と温度で点いていることを判断した
- こんな小型のバーナーだとお湯が沸くまでに結構時間がかかるのだろうな、と思っていたが始めてから割とすぐに沸いたので拍子抜けした
- 割と暖かい陽気のはずだったがダム周辺はさすがに寒かった
無事にカップラーメンを食べることができたので成功はしたのだが、やはり袋麺で調理して食べるのが絶品なんだろうなと想像した。 次回は是非袋麺でチャレンジしてみようと思う。
初立ちゴケと復帰不能
その後何となく Google Map 上に見えた「名草巨石群」が気になったのでそこにナビを設定し向かった。 林道のような方向からアプローチする感じとなったのだが特に疑問を持たずにそのまま進んだら雪が道路全面にあって、しかも坂になっていて引き返しにくい状況になった。 仕方がない、注意しながら進んでみるか……と今までやってきたように細心の注意を払いながら進んだが今回は失敗し右側に倒してしまった。 このバイクを購入してからコカしたことはないので、初立ちゴケとなった。 立ちゴケ時に右足を車体に挟まれてしまいゾッとしたが、何とか強引に靴を脱ぐ感じで抜くことができた。 そのまま BOLT の初引き起こし作業に入る。 250 kg の車体はとても重かったが、重心が低いのが幸いして何とか起こすことができた。
そのまま雪がない下まで降りたのだが、ここが袋小路になっていたのに全く気が付かなかった。 戻ろうとしても雪でタイヤが空転してしまい戻ることができない。 ロードサービスを呼ぼうにもそこは携帯の電波が届かない……。 仕方なく電波が届くところまで歩こうと林道を徒歩で戻っていった。
1.5 km ほど歩いたところで何とか電波が復活したのでチューリッヒのロードサービスに電話をした。 状況を話したところで「雪のスタックのトラブルでノーマルタイヤを履いている場合は対象外です」と冷たく断られてしまい愕然とした。 非会員なのだが JAF に電話をして何とか取り次いでもらい、救援に来てもらった。 クレーン車で来るというので牽引するのかと思ったが、アルミの板を使用して雪の少ない路肩に移動して凌ぐような方針を提案されたので従った。 指示通りバイクを走らせて何とか雪の箇所を凌ぐことができた。 とても有り難かった。 ただ JAF 非会員だったので作業料を取られたのが痛かった。
後で調べてみたら林道方向からアプローチするのは間違っており正面から行けば何の問題もなかったはずで、楽だからと Google Map 任せにしてしまったのが最大の敗因だったことに気付かされた。 有料ではあるがナビタイムからバイク用のナビが出ているようなのでそちらを試してみたほうが良かったかもしれなかった。 あと、自分の今までの悪路を凌いできた経験をあまりにも過信しすぎていた。 雪を甘く見てはいけない。 端的に言えば判断ミスである。
今回のようなケースでは勿論雪に構わず入っていった自分が悪いのだが、それでもバイクでこういうケースは完全に防ぎきれないわけだし、その場合に役に立たないロードサービスはどうかと思った。 任意保険にロードサービスが付いていても万一に備え JAF に加入しておく意義を感じた。