私はよく仕事の帰りにスーパーに寄って安い食材があったら買って帰ることがあるので「ポイントカードを作っては」と提案された。 そこでどの程度お得になるのかを検討してみた。 多くのスーパーが出しているポイントカードは還元率 0.5 % であり、良くて 1.0 % である。 この還元率 0.5 % と 1.0 % は額面だけ捉えると単純に 2 倍の還元率のように見えるが、実際はそれ以上の開きがある。 ポイント還元は多くの場合端数切り捨てなのがポイントだ。
例えばスーパーで 1 ヶ月に 20 回 350 円のものを購入するものとする。 この場合の獲得ポイントと実質的な還元率は以下のようになる:
- 還元率 1.0 % の場合:
(350 / 100) * 20 = 60
ポイント (実質 0.86 %) - 還元率 0.5 % の場合:
(350 / 200) * 20 = 20
ポイント (実質 0.29 %)
これは極端な例ではあるが、要するに切り捨て金額が発生する機会が多い (小額決済が多い) 場合に理論上の還元率より大きく下回る場合が往々にして出てくる。 私がまさにこのパターンなのだが、上記の例よりもスーパーで買い物をする機会は少ないため還元率 0.5 % のポイントカードを作成して毎回提示したとしても年間を通して手に入る金額は 200 円に満たないとみている。 この 200 円が多いか少ないかというところだが、私としては「こういう機会をすべて拾いに行って年間 1,000 円ほど得するよりポイントカードの管理をせずに快適な決済をしたい」と思う質である。 「こういう機会をすべて拾いに行く」というのは複数ポイントカードを持って使い分けるということであり、財布が膨らんで出すのも手間になるし今あるポイントの管理も大変である。
ちなみにこの手のポイントカードで一番メジャーと思われる T カードも還元率は 0.5 % だ。 私は楽天カードマンなので楽天ポイントカードは付随する形で所有しているのだが、これは「店によっては 1.0 %」というなかなか高還元率のカードだ。 マクドナルドでは遠慮なく提示して 1.0 % のポイントを確保している。 楽天カードで Edy チャージして Edy で支払うと Edy のポイントがつくので 3 重でポイントが付いて 2.5 % の還元率といったところか。
何にせよ、度々行くお気に入りのショップがあればそこのポイントカードは保持してもいいが、そうでなければ避けておくのがベターというのが私の結論だ。