私が学生のときには無かったのだが、今の高校生の定番文法書として総合英語フォレストという本がある。 これの第 7 版を持っているので 4 回に分けてこの文法書の一人読書会を行うことにする。 主に自分が知らなかったことの覚書となる。 ちなみに今の私の文法レベルは恐らく中学卒業レベルに毛の生えた程度であり、高校卒業時点での自分にも大きく劣っていると思う……。
このフォレストには出版社を変えた最新版としてエバーグリーンという本も出ているのだが、レビューを見た感じだとフォレストの最終盤とほとんど内容は変わらないらしいので新たにエバーグリーンを買い足すようなことはせずフォレストでの読書会とする。
第 1 章 文の種類
導入のような章で中学英語 1, 2 年生程度の一部の内容という印象。 軽く流して終了した。
第 2 章 動詞と文型
高校に入って最初に習う 5 文型に関して書いてあった。 さすがにこの 5 文型は覚えているし、英語を勉強していない時でも常にこの 5 文型を意識して英文を読んでいた。
There + be 動詞
There is (are) の文に関しては特に問題がないが以下のことは知らなかった:
相手が知らないことを伝えるのだから、名詞に the, that, this, your のような、相手が知っている事を示す語はつけない。
つまり There is the cat under the table. みたいには言えず The cat is under the table. とする。
自動詞と他動詞で意味が異なる動詞
run と stand の例が載っていたが、run は知っていたが stand は知らなかった。
I can't stand the noise. (その騒音にはがまんできない)
SVO の文型で注意すべき目的語
We enjoyed ourselves at the party. (パーティーは楽しかった)
英文は特に問題ないのだが、「パーティーは楽しかった」から和訳せよと言われた時にこの英文は作成出来ない気がする。 再帰代名詞を使うという感覚を磨かなくてはならない。
SVOO の文型で用いられる動詞
動詞によって後ろに to, for のどちらかが来るという何か学生時代に苦しんだ記憶がある内容が載っていた。 例えば以下のような感じで動詞によって相手の前に付ける前置詞が異なるという話:
I lent ten dollars to Jim. He cooked a nice meal for me.
こういうのは一つひとつ使っていくうちに何となく覚えるものだろうか。
第 3 章 動詞と時制
進行形とか過去形とか未来形とかその手の話。
時や条件を表す接続詞の後で用いる現在形
ああ、そんなのあったなぁ……などと思ったが詳細は全く覚えていなかった。 話し手が「実際に成り立つ」と考えている、つまり if や when は付いているが仮定の話ではない場合は現在形とする:
I wonder if it will rain tomorrow. (明日雨が降るだろうか) I'll stay home if it rains tomorrow. (明日雨が降れば家にいます)
後者は「明日実際に雨が降った場合は」と言っているので現在形となっている……だそうだ。 微妙に理解が怪しいので、復習が必要。
be on the point of -ing
We were on the point of giving up the game. (私たちはその試合を今にもあきらめようとしていた)
be about to do (まさに~しようとしている) と同じ意味のようだが、これがどの程度重要なのかが分からなかった。 豆知識程度でいいのだろうか。
第 4 章 完了形
特筆すべき事はないのだが、日本語にない概念なのでいざという時使いこなせるかが自信がない。
第 5 章 助動詞
could と was able to の違い
全く同じだと思っていたが、どうも違うようだ:
過去の 1 回の動作を表す場合には was able to を使い、単に「そうする能力があった」ということを表す場合には could か was able to を用いる。 I was able to swim 200 meters yesterday. (私は昨日 200 メートル泳ぐことが出来た)
つまり was able to の方が意味が広い。
Can I ...?
Can I carry your bag? (かばんを運びましょうか) Can I have a newspaper, please? (新聞をください)
Can I have になると依頼の表現になる。 これに対し May I ...? と May I have ...? もあるが May の方は堅苦しい表現なので普通は Can の方が使われるとのこと。
have to の疑問文
Do I have to pay extra to sit in the Green Car?
have to で助動詞なのでどうするのかと思っていたが Do を前に出す形にするようだ。
助動詞を含む慣用表現
このあたりがどうにも怪しい。 少しずつ見につけていきたいところだ。
- would rather do ~したい
- would rather A than B B よりは A したほうがまし
- may (might) well do たぶん~だろう、~するのも当然だ
- might (may) as well do ~したほうがいいのでは
- may as well A as B B するより A した方がいい
- might as well A as B B するのは A するようなものだ
提案・要求などを表す動詞に続く that 節
She suggested that we (should) share the cost of the meal. (彼女は食事代を割り勘にしようと提案した)
この should が省略可能で続く動詞の原形だけが残る、というのが入門英文法問題精講を解いていて不意を突かれた問題だった。 この用法に関しては他の参考書なども調べて強化しておきたい。
第 6 章 態
主に受動態の話。 ここは既知の事ばかりで特筆すべき内容は無かった。