モダン配列を使うのは楽がしたいから
Colemak を辞めてから 2 週間ほど月配列を使用せず QWERTY ローマ字のみで過ごしてみたのだが 1 年ほど使っていなかったにも関わらず最盛期に近い程度には速度が回復し月配列に近いくらいの速さになってしまった。 正直速さを求めるのであればローマ字でも JIS かな、月配列であってもそこまでは変わらない、というのが今までの結論だ。
月配列を使う理由は速さではない。 打鍵数を少なくして楽をしたいからのはずである。
「いうん」を QWERTY と同位置にすると「ん」が辛い
まず最初に書いておくが、かな出現頻度において「い」「う」「ん」は最上位に来るかなでありこれらの文字の配置は非常に重要である。
前回月配列 K の「いうん」をそれぞれ QWERTY の I
, U
, N
と同位置に配置してみた。
「い」は元々の月配列 2-263 式でも QWERTY と同位置なのでいいのだが、問題は「う」と「ん」である。
QWERTY の U
の位置はまずまず悪くない位置なのだが N
の位置がいわゆる伸ばす位置であまり良くない。
ローマ字で散々打鍵しているのだが、それでも QWERTY でいうところの J
の位置の方がいいに決まっている。
ということで、今回は「ん」だけどうしても QWERTY と異なる位置になってしまうのだが、月配列 2-263 式の「うとんが微妙に異なる」よりは「んだけ異なる」方が好ましいか、ということで素直に「う」と「ん」だけ入れ替えることにした。
あと「ん」を N
の位置に持ってきてしまうと代わりに小書き「っ」というあまり嬉しくない文字を J
に持ってきたりしなければならないという点もある。
「ち」の所在が困る
月配列 K で一番悩んでいるのが、右手小指連続パターンの脱却のために JIS キーボードでいうところの @
のキーからリストラした「ち」のかなである。
何しろ「ち」は以下の特性を持つので配置出来る場所が限られてしまう:
- 拗音化する。「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」「ちぇ」を無理なく打鍵できるように配慮する
- 頻度が少ないとはいえ「ぢ」と濁点と組み合わさる
前者をクリアするには右手側に置くのが一番なのだが、後者もクリアしようとすると意外と置く位置に困ってしまう……。
以前の月配列 K では 7
のキーに置いていたのだが、この位置も最善とはいい難く、例えば「運賃」のようなワードで大幅に減速してしまうし、「ぢ」も実はそんなに打ちやすくはない。
今回はシフト側 A
の位置に置いてみることにした。
試しに KAT
, KA4
, KA5
, KAK4
の運指を試してみたが悪くはない。
「ら」「も」はオリジナルからそのまま上に持ってきた位置が最善
「ら」「も」に関しては月配列 K の歴史の中で何度も移動してきたのだが、結局オリジナルの月配列 2-263 式に対してそのまま上に持ってきた位置が一番打ちやすいという結論に達した。
例えば 8
のキーに「ら」を配置してしまうと直下にある「い」との相性が悪く、「依頼」などの割と多くのワードで同指違鍵パターンが発生してしまう。
長音や中黒、カギ括弧などはローマ字と同位置とする
他、長音や中黒、カギ括弧などは可能な限り QWERTY ローマ字と同位置とした。 そのまま配置できない場合はシフト側にした。
月配列 K
/* 単打 */
[
|ふ|ら|ゅ|ゃ| | |も|を| |ー|
そ|こ|し|て|ょ|つ|う|い|の|り|「|」
は|か| |と|た|く|ん| |゛|き|れ|
す|け|に|な|さ|っ|る|、|。|゜| |
]
[d],[k][
ぅ|ぁ|ぃ|ぇ|ぉ| | | | | | |
|ひ|ほ| |め|ぬ|え|み|や| | |
ち| | |あ|よ|ま|お| |わ|ゆ| |
|へ|せ| | |む|ろ|ね| |・| |
]
-shift[
!|@|#|$|%|’|&|*|(|)|-|=|¥|
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