合角ダム
朝早く起きることが出来たので、いつも通り秩父方面にツーリングに出掛けた。 今日は埼玉県道 71 号を使用して群馬方面に出るつもりだったのだが、途中で「合角ダム」の表示が見えたので県道 282 号の方に寄り道した。
「合角」は「かっかく」と読む。 このダムの底に沈んでしまった集落の名前らしい……。
「吉田元気村」の表示が見えたのでトイレを借りるために立ち寄った。 土産物屋や銭湯まで付いているようだったので道の駅的な施設なのかと思ったがどうやらキャンプ場らしい。 トイレを借りて土産物屋をちょっと眺めた後、合角ダムの方にバイクを進めて写真撮影した。 見事に誰もいないので自由に撮影できた。
最近暑かったので今日も春秋装備で来たのだが、今日は結構寒かったので合羽を上から羽織って対処した。 今日は冬装備でも良かったかもしれない。 失敗した。
折角なので県道 282 号の終点まで行ってみようと思って進んでいったが、そこに林道二子山線の表示が出た。 見た感じそんなに酷な林道ではなさそうなので、そのまま入っていった。 途中大きな落石があったり、イノシシや鹿が横切ったりしたのはスリリングだったが思った通り BOLT で走る分にはそこまで大変ではなかった。 林道の中にも普通に集落があったりした。
そのまま林道を進んでいき、国道 462 号まで出てしまったので「道の駅 万葉の里」で小休止した。 食事処があったがちょっと時間が早いので、何気なく Google Map を見ていて見つけた「ちぃじがき蕎麦」というのが気になったので、そこを目標に進んでいくことにした。
塩沢ダム
群馬県道 46 号を進んでいったのだが、最初の方は割と緩やかなワインディングで車でも問題なさそうな道であった。 「塩沢ダム」の表示を見つけたので、先程休憩したばかりだがそれ程疲れが抜けていなかったのもあったので立ち寄ってみた。
最初写真左手に見える小屋のあたりの駐車場に停めてダムの上から眺めていたのだが、向かい側にダム側を見渡せる休憩所が見えたのでバイクに乗って回り込んでそちらに停めて休憩した。 写真はその位置から撮ったものである。 休憩所の辺りからはダムの水面に結構近づくことが出来たが、「水遊び、釣りなど禁止」の表示があちこちに出ていた。 当然だろう。
ここも全く人が居なかったので暫く休憩所の椅子に腰掛けて休憩した。
群馬県道 46 号に戻って走り始めたのだが、だんだん道幅が狭く、道もブラインドコーナーなどが増えてきていわゆる悪路になってきた。 ここはバイクだから良いが、乗用車だとそれなりのテクニックがないと走行が難しいだろう。 対向車は殆ど来なかったが、来た場合の離合が大変なことは容易に想像できた。
ちぃじがきの館 那須庵
そんなこんなで「ちぃじがき蕎麦の里」に着いた。 「ちぃじがき」という言葉が面白かったが、「小さな石の石垣」という意味で、石垣で作られた段々畑で蕎麦の実が栽培されていることに由来するらしい。 この辺りを「那須」というらしいが、栃木県の有名な観光地である那須市と何か関係があるのかは分からなかった。 丁度端午の節句の時期だったので、谷に鯉のぼりが横断する形で吊るされていた。
ただ、「蕎麦の里」という割に蕎麦屋はこの那須庵しか見当たらなかった。 とりあえず那須庵に入店し、入り口で食券を購入。 メニューがざる蕎麦と天ぷらぐらいしかないシンプルなものだったが、私はざる蕎麦大盛りとした。 普通盛りと大盛りで 100 円しか違わないのでお得感を感じたからだ。
那須庵の中はこんな秘境にあるにも関わらずお客さんで結構賑わっており、開いている席は殆どなかった。
程なくして写真の蕎麦が出された。 無骨な田舎そばといった感じで、何とも懐かしい手打ち蕎麦の味わいであった。 私は洗練されたツルツルと食べやすい蕎麦よりこういうボディがしっかりした蕎麦のほうが好きだ。 大盛りは結構多かったが、美味しかったので無理なく全部平らげた。 場所が場所なので次来るとしても 5 年後とかになると思うが、また来たくなるお店ではあった。