最初に書いておくが、今回のカスタマイズは今までのシフトミスを減らすといったものではなく、タイプウェルでの火力アップを狙った極めて攻撃重視のものである。
月配列 K 20170301 版
月配列 K は 3 月 1 日で一応の完成をみた。 それが以下のような配列であった:
/* 単打 */
[
|ふ|ら|ゅ|ゃ| |ち|も|ー| | |
せ|こ|し|て|ょ|つ|ん|い|の|り| |
は|か| |と|た|く|う| |゛|き|れ|
す|け|に|な|さ|っ|る|、|。|゜|・|
]
[d],[k][
ぅ|ぁ|ぃ|ぇ|ぉ| | | | | | |
|ひ|ほ|そ|め|ぬ|え|み|や| |「|
|を| |あ|よ|ま|お| |わ|ゆ|」|
|へ| | | |む|ろ|ね| | | |
]
この配列で 1 週間ほど打って速度を完全に取り戻し、昨日総合 SB を取るに至ったのは書いたとおりである。 だが、細かく言うとあと 2 つほど単打面に欲しい文字があったのだが、「もう単打面にスペースがない」と諦めていた。
「そ」をシフト面に移動したことで増えた苦手ワード
前回までの月配列 K では「そ」を「せ」と交換しシフト面に移動していた。 これにより「全然」「ぜいぜい」などは凄く打ちやすくはなったのだが、代わりに「そこそこ」「ぞくぞく」なとのワードは打ちにくくなった。 それでも「そ」は「せ」よりは頻度が少ないので納得はしていたのだが、全く気にならないわけではなかった。
慣ことで頻出する「を」
タイプウェルに関して言えば「を」はほぼ慣用句・ことわざでしか出てこない。 逆に言うと、慣用句・ことわざでは「を」が頻出する。 つまり慣用句・ことわざを攻略するのに「を」が高速打鍵できる事は必須要件なのである。
月配列 2-263 式における「シフト面の中指シフトの隣りにある文字」は「あ」「お」「わ」「を」がある。
私はこれらの文字をアルペジオで打鍵している。
その方が高速打鍵できるだろうというのもあるし、ホーム段の過剰な交互打鍵は「今自分がどこを打っているのか分からない」というミスに繋がるからだ。
このうち「あ」「お」に当たる DF
と KJ
はかなり高速で打鍵できる印象で、シフト面にあってもそこまで減速している感はない。
「わ」の KL
はまあまあといった印象だが「あ」「お」ほど強くはない。
だが「を」の DS
がどうしても苦手だった。
利き手が右手だからというのもあるかもしれない。
タイプウェルだと各かな別の打鍵速度が見れるのだが、やはり「を」が遅い。
だが「を」はかな頻度表を見ても結構上位にある文字で「わ」よりも頻度が多いのである。
もしこのままいくのであれば「を」を交互打鍵するように練習し直すつもりだった。
ヒントは JIS かなにあった
しかし、もう単打できるキーなど残されていない……。 そう思って自分の MacBook の JIS キーボードを見ていた。
JIS かなでは本当に配置できるところ全てにかなが打ちにくかろうが関係なく配置されている。 右手小指担当の位置にとんでもなくたくさんのかなが配置されており右手小指を痛める原因となっている……これは良くない。 そして、キーボード右下の位置も全て配置されている。 「ね」「る」「め」「ろ」……そういえば「め」の位置は 2-263 では「゜」(半濁音) だ……。 しかし、句読点の位置にもかなを配置するとは……。 JIS かなでは句読点はシフトキーを押しながら打っていた。 最初慣れなかったがすぐに身についたものではあった。
……とそこまで考えて閃いた。 なるほど、句読点は JIS かなと同じようにシフトキーを用いて打鍵すればよいではないか!
シフトキーを用いた打鍵というのは乱用しだすと高速打鍵時のシフトミス (シフトを離していたつもりが離せていなかった) に繋がる。 新 JIS 配列がいい例だろう。 だが、句読点だけに絞ればその心配はない。 句読点を連続打鍵することはないわけだし、シフトが離せていなかったとしても記号が割り振られていないキーを押した時は普通に単打面のかなが出力されミスにならない。
まとめると句読点を含めた記号に当たる文字はシフトキーを用いて出力する。 これが月配列 K の 2 度目の大幅改造の方針である。
「そ」を 2-263 の位置に戻した後の「せ」
「そ」に関してであるが、もし「そ」と「せ」両方共アンシフト面に出せるのであれば、「そ」は 2-263 の位置に戻そうと考えていた。
2-263 の「そ」の位置はよく出来ており、「そこそこ」「ぞくぞく」等とても打ちやすい。
ここに「せ」を置いた場合も大体のワードは良いのだが「せかせか」「世間」がやや打ちにくいというのはあった。
代わりに「せ」をどこに置くか、という所で最初に考えたのは句点の部分に置く案だ。
試しに ,l
というアルペジオを打ってみる……まぁ悪くはない。
だが、「全然」というワードを打ってみてその気は消え失せた。
何故かよくわからないが打ちにくい。
,lu
と打った所で一拍置いて ,lu
と打つような打鍵となってしまう。
「じんじん」(elieli
) と打ち比べてみると顕著である。
ということで、やはり「せ」は新 JIS (2-263) の位置に近いほうが良かろう、という考えで 3
のキーに移動した。
そこに既に置いていた「ら」の移動先を考えなければならない。
「を」「も」「ら」
「も」は 8
のキーに置いていたわけだが、「も」がここだと「ら」を句読点のどちらに置いても「貰う」が打ちにくい。
そもそも句点のいい位置が空いたのでここに「も」を移動してくるのがいい。
「も」の方が「ら」より頻度が高いし、同指異鍵パターンはそこまで気にならない。
ということで読点の方には「ら」を置くことにする。
「もらう」が流れるように打てる。「らも」の方が打ちにくいが「~らも」「ラモス」位しか思い浮かばないから「貰う」の方が強いとみる。
何より「も」を句点に置いてしまうと「もの」「飲もう」が同指異鍵になってしまい良くない。「野良」「からの」よりは重要と思う。
空いた 8
のキーの位置には「を」を配置。
「を」はどこに置いても同指異鍵パターンが発生してしまうのは仕方がない。
「ー」と同じである。
月配列 K
/* 単打 */
[
|ふ|せ|ゅ|ゃ| |ち|を|ー| | |
そ|こ|し|て|ょ|つ|ん|い|の|り| |
は|か| |と|た|く|う| |゛|き|れ|
す|け|に|な|さ|っ|る|も|ら|゜|・|
]
[d],[k][
ぅ|ぁ|ぃ|ぇ|ぉ| | | | | | |
|ひ|ほ| |め|ぬ|え|み|や| |「|
| | |あ|よ|ま|お| |わ|ゆ|」|
|へ| | | |む|ろ|ね| | | |
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