ソニーの買いやすい値段の据え置きラジオ

今までテレワーク時に ELPA ER-H100 を使い、寝る時にスリープタイマー機能がある ZHIWHIS ZWS-310 を使用していた。 この 2 台を便利に使っていたのだが、ダイニング用にもう 1 台据え置きラジオが欲しいと思うようになった。 一人でダイニングで昼食を食べたり夕食作って晩酌まですることがそれなりにあるので、そういう時にすぐに起動できる据え置きラジオが置いてあるとやはり便利だ。 今は仕方なく Radiko を使ったりしているが、それだと起動が遅いしタイムラグがあったりするので代わりにはならない。 そこでテレワーク用に新しい据え置きラジオを購入し、ER-H100 をダイニング用のラジオにすることにした。 パナソニックの RF-2450 にも惹かれたがイヤホンがモノラルのみ (ステレオイヤホンで聞くと片耳からしか聞こえない) なのがどうしても気になってしまい、やはり今回はソニーにしようということでそこそこ買いやすい値段の据え置きラジオ ICF-506 を購入してみた。 主に今まで使っていた ER-H100 と ZWS-310 とくらべてレビューを行ってみる。

ICF-506

デザインはソニーらしくまとまっていると思う

この昔ながらのラジオの雰囲気を残しつつも中身は最新の技術が使われている雰囲気、ネオレトロ という感じで素晴らしい。 筐体の上に持ち運び用の取っ手がついているのだが、これが綺麗に収まっており美しい。 電源を入れている時の緑のランプ、そして同調の赤いランプの感じも良い。 パナソニックの RF-2450 の昔ながらの昭和なデザインのラジオも惹かれるが、このソニーの感じも好きだ。

操作性は特に周波数合わせと下のスイッチがイマイチ

筐体右にある音量・選局ダイヤルが同じような形状でどうなのかと思っていたが、これは使いやすい。 特に音量は今どの程度の音量に設定しているのかの目印がついているのがいい。 家で使っていると家族に気を遣って音量をできるだけ絞ったりするが、そういう小さめの音量で微調整するような操作もやりやすい。

ただ選局の周波数合わせ、これが結構やりにくい。 というのも私はよく NACK5 (79.5 MHz) とワイド FM の TBS (90.5 MHz) をよく聞くのだが、合わせようと思ってもそれぞれ TOKYO FM (80.0 MHz) や InterFM (89.7 MHz), 文化放送 (91.6 MHz) と近い周波数のものに間違って選局してしまい、それに気づくのにちょっと時間がかかってしまう。 このラジオは AFC (自動周波数制御) という近しい周波数まで合わせると自動的にピッタリ同調されて聞けるという便利機能がついているのだが、そのせいで近い周波数のものがある場合に狙った方に合わせるのが難しい。 やはりこういう問題があるので、こういうなんちゃってアナログ選局よりデジタルでワンボタンでピタッと合わせられる方が使いやすいと思ってしまった。 ちなみに AFC が搭載されていない ELPA の ER-H100 ではこの問題は起きず、結構合わせやすかった。

あと電源と AM/FM 切り替えが下のスライド式のスイッチになっているが、これの操作性がイマイチだと思う。 片手で操作するのが若干難しい。 これだったら ER-H100 のように音量と電源が同じになっていたりしたほうが操作がしやすいと思う。

FM の音質は素晴らしいの一言

FM の音質は素晴らしい。 ハッキリ言って ER-H100 と比べても頭一つ抜けている。 モノラルスピーカーではあるが私でも分かるくらい音の広がりが素晴らしく、音楽番組を聞くとかなり楽しめると思う。 ショボいスピーカーの ZWS-310 とは比べ物にならない。 ただ AM を聞こうとするとその状況は一変して、これもネット上でよく言われているが籠もった音がして全然良くない。 AM に関しては ZWS-310 と優劣を悩むぐらいに音が悪い。 なので FM メインで聴くか、それとも AM メインで聴くかでこのラジオの評価は大きく変わると思う。 私は FM を 98% くらい聴く (AM はワイド FM 化されていない NHK ラジオ第一くらい) ので AM の音が悪いのを承知で買ったので特に後悔はしていない。 ただ AM を聴いた時に特に聞き取りにくいとかそういうことはなく、こだわらなければ普通に聞けることは聞ける印象。

受信感度はやや良し

ZWS-310, ER-H100 との比較になるが FM の受信感度はやや良いかなという感じに思えた。 特に InterFM を聞いてみると ICF-506 のほうがハッキリ聞こえる。 ただノイズに関しては他のラジオと同様で、アンテナを立てなくてもちゃんと聞ける時もあれば立てても若干雑音が混じるときがある。 これは妨害電波状況の問題で、感度云々とはあまり関係ないのかもしれない。

バッテリーはカタログ値だとやや悪いか

まだ電池を使い切るくらい使ってないのでカタログ値からの感想となるが、単 3 乾電池 3 本でスピーカー 35 時間というのはあまり良いとは言えない。 とはいっても ZWS-310 も単 3 乾電池 2 本で体感 30 時間ぐらいしか持たないので、このラジオが特別電池持ちが悪すぎるとは思わない。 手に入りやすくて安価な単 3 乾電池というのは大きなメリットだと思う。 送料無料ラインに乗せるために単 3 乾電池をちょっと買ったりするし、災害用に貯蔵するにしても電池は使用期限があるのでローテーションが必要だ。 なのである程度使っていくぶんには悪くないと思う。 使用頻度が高いのであれば充電池を使うのもいいと思うが、私は前述の理由であえて乾電池で使いたい。 ちなみに AC 電源はこのラジオに限った話ではないが感度が悪くなる、というより雑音が混じるのであまりお勧めできない。