JIS 配列の最強キーボードのはずだったが
最近 US キーボードから JIS キーボードへの乗り換えを行っている関係で会社で使用しているものを HHKB Professional JP にしてみた。 静音化された Type-S もあるが今回は墨カラーが良かったので普通の HHKB Professional JP とした。
Type-S も数ヶ月使用したが、自分としては全く気にならなかった。 Type-S とは値段が 1 万違うので注意が必要だが、一般の人は Type-S でない方で十分な気がする。
1 週間ほど使った感想だが、環境が許す方は素直に US 配列の HHKB を買った方がいいと思った。 US 配列のモデルと比べると分かるが HHKB JP の方が圧倒的にキーの数が多い。 その癖キーボード自体のサイズが変わっていないのでかなり窮屈に感じるし、特に最下段のキーを打つときに「これなんだっけ」と探してしまう。
細かいところを挙げると以下だ:
- Enter キーが US 配列に比べると 1 個遠いので押しにくい
- BS キーのサイズが通常のキーと同じになっているので押しにくい
- 右 Shift が通常のキーと同じになっているので押しにくい というより押さない
- 右 Fn が US 配列と位置が違うせいで矢印 (Fn + @;:/) を片手で押した時のフィーリングが違う
- 独立矢印キーが通常のキーと同サイズになっているので Z 列の配置にしわ寄せがいって左方向にずれている
Mac の「かな / 英数」と同じ操作性を実現させるために IME の設定で変換キーを IME ON に、無変換キーを IME OFF に割り当てているがこのキーのサイズも US の Command (Win) キーと異なり通常のキーと同サイズなのでよく押し間違える。
あと HHKB Professional 2 にあった USB ハブ機能が無くなっているのが地味に痛い。USB 扇風機や USB マウスのレシーバを接続するなどしていたがこれを PC の方に接続せざるを得なくなってしまいちょっと不便だ。
事情があって US 配列が使えない人が選ぶべきだが HHKB に拘る必要はない
キーが多くて打ちにくい JIS 配列をわざわざ選択するメリットは以下となっている:
- 他人のキーボードを触った時日本国内だとほぼ JIS 配列となっているのですぐ違和感なく使える可能性が高い
- Windows の場合英語キーボードを挿してもすぐ認識してくれないので出先の作業を行うときに JIS の方が有利
- 日本語切り替えのみ単独の半角 / 全角キーや変換 / 無変換キーがある JIS の方が有利で US は Alt + ~ などの窮屈な切り替えを強いられる (Mac なら Karabiner で簡単に改善できるが)
- MacBook を買うときに JIS 配列だと吊るしを選択できるのでかなり安く購入できる
- Android タブレットを買う時にオプションで付けられるキーボードが多くの場合 JIS のみなので US は海外取り寄せとかになってしまう
家族で使う場合自宅で共用で使う PC の配列も困るところで、例えば US 配列で家族に慣れて貰ったとしても学校で JIS 配列のキーボードが使われているだろうからそこでキーバインドが異なってしまうので他人に不利益を与えてしまうことになる。 これは意図したものではないはずだ。
というわけで、個人的にどちらかというと消極的な理由で JIS 配列に慣らしていこうというわけだが US 配列だと HHKB が至高のキーボードなのは間違いないのだが HHKB JP は果たしてどうか……というのはちょっと考えてしまう結果となった。 若干サイズは大きくなるが東プレの REALFORCE91UBK とかの方がいいのかもしれない。