逆日歩といえば空売り (信用売り) している方が支払うものだと思っていたのだが、最近信用買いしている方が受け取れるのを知った。 そこで逆日歩が高い且つそこそこの期間高い状態を保っている銘柄をピックアップして逆日歩狙いの信用買いを試してみた。 尚注釈しておくが、逆日歩を受け取ることができるのは制度信用買い (6 ヶ月) のみで、一般信用買い (無期限) などでは受け取ることができないので注意が必要だ。 例えばユーラシア旅行社という銘柄、今コロナウイルス問題での渡航自粛により旅行や観光業界が駄目なのは既知の通りだと思う。 といっても既に駄目なのは織り込み済みの株価になっているので、ここから大きく下げる (例えば半額など) のは考えにくい。 逆に信用売りがいっぱい入っているということは後で反対決済の買い (買埋) が入るので踏み上げ相場になり株価が上がることさえ考えられる。
ということで 3/27 付けで試しに買ってみたのが上図だ。 3 月の権利落ちを跨いでいるのもあって今含み損を抱えてしまっているが、注目すべきはその逆日歩だ。 この内訳だが、3/27 の 8 円/株、3/30 の 2 円/株、3/31 の 2 円/株が付与され、合計で 100 株 1,200 円となっている (3/27 の逆日歩は 3/31、3/30 の逆日歩は 4/1 といったように時間差で付与されるのに注意)。 なんと株価が 100 株あたり 3 万円強という安い銘柄なのに 3 営業日保持しているだけで 1,200 円も稼いでしまった。 このままずっとこの逆日歩が続いていくとは思えないが、もし 2 円/株の逆日歩があと 12 日維持されればこの株価のままでも含み損解消してしまう。 信用買いなので金利を払わなければならないが、見ての通り貰える逆日歩に対して圧倒的に安い。 これは爆発的に稼げる手法ではないが、負けにくいといえるのではないだろうか。
発生している逆日歩を確認するには逆日歩ランキングがよい。 今の時点だとこのユーラシア旅行社の他に帝国ホテルも良さそうだが、株価がちょっと高い。 あと、逆日歩が付与されるのは日を跨いだ時点のようだ。 私は今日早起きして確認してみたが、3/31 の逆日歩 (要するに 4/2 決済される分) が付与されていた。 ちなみに逆日歩ランキングをコロナショックの前でさかのぼって確認してみたが、さすがにコロナショックの前はこんなに逆日歩が連続で続くような銘柄はないようだ。 つまりこのような小賢しい作戦は今のような非常時にしか使えなさそうだ。