お金は確かに大事だが

飲み会などでよくお金の話を聞く。 しかしよくよく聞いてみると多くの人たちは私の感覚とは微妙に異なることに気づかされる。 宝くじで一発当てて豪華な生活をしたいとかパチンコをやったりいい車を買いたいからお金が欲しいとかそんな話だ。 そういう人に限って全く貯金しておらず、毎月の給料日を心待ちにするような余裕のない生活を送っている。 かといってそういう人は私よりも収入が少ないからそうなるのかといえばそういうことはなく、大体が私よりも収入が上なのにも関わらずそのような事態に陥っている。 世の中金という言葉は要するに今自分が持たざるものだからこそ出てくる台詞なのではないか。 そして本当にどうしてもお金がない人というのは意外と少なく、多くはただ単にその人の金の使い方がだらしない結果そうなっているだけのようにみえる。 30・40代で「貯金ゼロ」の人は23.1%、貯蓄額100万円以下は6割というデータがあってビックリする。 奥様に財布を握られていてこづかいが少ないなどという夫の悲しい結婚生活をよく聞くが、要するに男がだらしなさすぎるから仕方がない。 結婚が駄目なのではなくて、根本的に多くの男がだらしなさすぎる。

お金がないと現代社会では生活ができないのだから確かにお金は大事だが、その日暮らしで配給されるお金を待つような生活は心を貧しくすると思う。 お金に縛られないためにまずお金の勉強をして、自分のお金を守りつつ効果的に増やす。 何かあっても大抵のことなら凌げるくらいの資産形成をしておくことでお金の悩みから解放された状態を維持し、その結果本当に自分がやりたかったことに専念することができる (暮らすためのお金をかき集める生活になっていると意識がそちらに向いてしまってやりたいことどころではない)。 そのためにある程度の年齢になったら資産運用に対して積極的に動いていくのは必要なことなのだと思う。 これらの内容は学校教育では一切教えられないので、自分で率先して学んでいく必要がある。

つみたて NISA

通常、株式や投資信託などで得た利益は約 20% が税金として持っていかれる。 しかしつみたて NISA という制度を利用すれば年間 40 万までの積み立てであれば運用益は 20 年間すべて非課税となる。 この投資信託の積立投資なのだが、重要なポイントは銘柄 (ポートフォリオ) さえ決めて設定した後は放ったらかせば誰でも同じ運用成績を出せることにあると思う。 特に今年は 9 月以降日本株も米国株もとても調子が良かったので、今年の前半から積み立てていれば 10% 程度の運用益 (しかも非課税) を確保できた。 勿論景気後退して元本割れするリスクもあるが、こんなに時間をかけずに高い成績を上げることができる投資手法を私は他に知らない。 しかも 40 万円を 20 年間積み立てれば 800 万円になるし、それと iDeCo (個人型確定拠出年金: 会社員は月 2.3 万まで積み立てられる) を組み合わせれば 40 歳から始めたとしても元本だけで 13,552,000 円になる。 これで運用益が出せていれば、つまり最終的に +50% 以上のパフォーマンスが出せていれば、 (金融庁が主張する老後 2,000 万円問題が真実かどうかは置いておいて) 老後 2,000 万円問題が解決できる。

ちなみに私は日本株の取引も行っているが 8 月の大暴落で買い漁った銘柄が 9 月以降復活してまずまずの利益を出すことができた。 しかしそれでも 6 ~ 7% 程度の運用益 (キャピタルゲイン) で、且つ 20% は税金で持っていかれるので実質 5% 弱となる。 瀬戸弘司様も実は株を続けていたとのことだが、株式投資で (8 月の暴落で全部処分してしまった損を相殺しても) 結果的に 4.49% の利益が出せたことを動画内で説明されている。 あとお金も増やせるし、且つ非常に勉強になることを主張されているが、私もそれに全面的に同意する。 株式投資を始めてからというもの、為替レートや日経平均などのチャートをこまめに確認したり世界のニュース (特に今は米中貿易摩擦) を真剣に読むようになった。 自分のお金がかかっているのだからそれはもう真剣になる。

最後にまとめておくと、今の日本では定期預金だとお金は全くと言っていいほど増えないので、最終的にやるやらないは置いておいて投資に関して一度は調べておいた方が良い。 お金を楽しく増やして勉強して、そして本当に自分がやりたかったことに専念したいところだ。