私は日本の四大ビールメーカーの中ではキリンが一番好きだ。 その後はサッポロ、サントリー、アサヒと続く。 なのでキリンの製品はある程度チェックしているわけだが、今日キリンホームタップというサービスがあることを知った。 詳しくはキリンの公式サイトを参照いただければと思うが、要するによくあるウォーターサーバーをレンタルして水を自宅まで定期的に配送してくれるサービスのビール版だ。 月々基本料金を支払い、ビールの購入代金を支払う。
しかし驚いたのがその料金で、月額基本料金として税込 3,190 円かかり、1 L のビールが月 4 本届いて税込 5,060 円かかる。
つまり 4L のビールを飲むのに月 8,250 円!
これだと分かりにくいので 350 ml あたりを計算すると何と 721.875 円!
500 ml ロング缶計算だと 1,031.25 円!
ちなみに公式サイトでたくさんビールを飲まれる方はお得と紹介されている月 4 セットコースで計算すると、8 L のビールを飲むのに 12,430 円 (税込) かかる。
ということで、 350 ml あたり 543.8125 円で 500 ml だと 776.875 円かかる。
ちなみに普通のビール好きなら毎日 500 ml くらいは飲むと思うのでそれで計算すると、30 日で 16 L 飲むとして月 4 セットコースにして足りない 8 L 分を個別に買う (2 L あたり 2,530 円) と、12,430 + 2,530 * 4 =
22,550 円が月のビール代として消えることになる。
ちなみにこの場合でも 350 ml あたり換算だと 493.28125 円となる。
この値段だと普通に高価なベルギービールを買える。
というより毎日海外のクラフトビールばかり飲んだほうが安い。
というわけで自分的には価格面で全く魅力のないサービスになってしまった。
しかしこの商品を見てキリンが昔販売していたキリン樽生 1.5 L 専用サーバーを思い出した。 これは数年前に販売中止になってしまった商品だが、今でも専用サーバーのみ Amazon で販売されているようだ。 専用の 1.5 L 缶の上に別売の専用サーバーを取り付けてビールを抽出するもので、私は学生時代にこれを使って友人とビールを飲むなどしていた記憶がある。 1.5 L 缶は当時多くのスーパーで普通に販売されていたので簡単に手に入れることができた (今でもアサヒスーパードライの 2 L 缶がスーパーに売られていることがあるが、あんな感じだ)。 ただこれが生産中止になってしまったのは、恐らく以下の 2 点だろう:
- 飲むのに別売の専用サーバーを購入しなければならない (そんなに高くはないが 1,000 円以上する)
- 1.5 L 単位なのでちびちび飲む人には向いていない
要するにビール好きにしかハマらない商品で、且つ今は昔と比べてクラフトビールの地位がかなり向上してしまったのでこの手のものは余程プレミアム感を出さないと売れないだろう。 しかし今回のキリンホームタップは前述の通りかなり高価な割にビールの銘柄はいつものキリンで販売されているもので、いつものキリンのビールがちょっといい環境で飲める程度のものにこの金額を出す人がどれだけいるのか疑問だ。 この樽生の歴史がそれを証明していると思うのだが、今後このサービスがどうなるか楽しみだ。 ちなみに仮にヤッホーブルーイング (よなよなエール) がこういうサービスを実施したとしたら、それはそれなりに売れるような気がするし自分ももっと食いついて見ただろう。