廉価版とは思えない完成度

仕事で触る機会を得られたのでレビューを書き記しておく。 MediaPad M5 lite 8" は MediaPad M5 の廉価版であり、MediaPad M3 lite (8 インチ) の後継モデルである。 だから私はそういう気持ちでこのモデルに対峙したのだが、いい意味で期待を裏切られた。 ハッキリ言って MediaPad M3 lite とはぜんぜん違う。

指紋認証なしはデメリットではない

MediaPad M5 や MediaPad M3 lite についていた前面下部の指紋認証が取り除かれている。 これにより認証が面倒になったのかもしれないが、私としてはそんなに気にならなかった。 それどころか指紋認証のボタンがないので、ゲーム中に間違って触れてしまうようなことがなくなるだろう。 そして、指紋認証がないので上下のベゼル幅が同じくらいになり、特に横画面にした際にデザイン的にバランスが取れるようになった。 MediaPad M3 lite と並べてみると狭ベゼルになっており一回り小さいのも好印象だ。

背面のデザインが格好良い

MediaPad M5 の背面デザインは iPhone のように白いアンテナのラインが見えてあまりクールではなかったように思うが、MediaPad M5 lite 8" は見事にグレーに統一されていて実に渋い。 MediaPad M5 より高級感があるのではないかと思うほどだ。

十分キビキビ動く

MediaPad M5 lite 8" は廉価版だが Kirin 710 という nova lite 3 と同じ SoC を積んでおり、これがまずまずのパフォーマンスを見せる。 Antutu ベンチマーク的には Kirin 950 (MediaPad M3) 相当ということで全くストレスなく使える感じがした。 ちなみに兄弟機に MediaPad M5 lite という 10 インチモデルがあるが、こちらは Kirin 659 というスペックが低い SoC を積んでいるので性能が全く違う。 MediaPad M5 lite を買うなら 8 インチモデルのほうが絶対にいい。

不満点は microUSB のみ

一点大きな不満点があるとすれば今どき microUSB というところのみだろう。 何故こうしたのか全く理解出来ないが、これのせいで他の機器が USB-C に移行できていても microUSB も併用しなければならなくなってしまう。

ただ不満点といえばそれくらいで、このタブレットが Wi-Fi 版で実売 2 万円強、LTE 版でも 2 万 5 千円強で買えてしまうのは破格だと思う。 何しろ税込価格で計算すると、Wi-Fi 版は昨日書いたニンテンドースイッチライトより安い