いくつか疑問点があった

以下証券会社によっていくつか異なる部分があると思うが、ここでは私が使用している楽天証券に関して述べる。 楽天証券では現時点では特定口座での毎日積立投資はできない。 毎月積立投資はできるので、買付け日を 1 日、2 日、(略)、28 日とずらして設定していくことで擬似的に毎日積立を行うことはできるが、同じファンドは選択できないのでファンドの選定が面倒すぎて現実的ではないと思う。 これに拘って買いたくもないファンドに投資しているようでは本末転倒だ。

しかしつみたて NISA に関しては毎日積立の設定ができる。 例えば楽天 VTI に毎日 100 円の積立設定をすると年間 365 日として 36,500 円の積立を行うことができる。 つみたて NISA は年間 40 万円までの枠があるので、この方式で 10 ファンド (365,000 円) まで積み立てることが可能だ。 但しつみたて NISA の毎日積立だとクレジットカード決済が使えないので注意が必要となる。

つまりクレジットカード決済時の 1% 還元を捨ててでも毎日 100 円投資に意味があると考えるわけだが、それは以下の 2 点である:

  • 楽天銀行からのスイープ入金時にポイントがつく
  • 購入時の端数で損しないばかりか少しだけ得

以下これらに関して述べる。

楽天銀行からのスイープ入金時にポイントがつく

楽天証券で投資信託を購入する場合、適切に設定していれば楽天証券に残金が無い場合自動的に楽天銀行から必要な金額をもってきて (スイープ入金) 投資信託が購入される。 この時にハッピープログラムのステージによって楽天ポイントが 1 ~ 3 ポイントが付与される。 というより毎日 100 円積立を設定していればスーパー VIP の資格を満たす (月取引 30 回以上) ので 1 回のスイープ入金で 3 ポイントつくことになる。 100 円買って 3 ポイントつくのだから、これだけで 3% 還元である。 これはクレジットカード決済の 3 倍の還元率となる。

このあたりの詳しい情報は「楽天証券 100円積立 ポイント」などで検索すると出てくる。 お金の育成小屋様などわかりやすかった。

購入時の端数で損しないばかりか少しだけ得

この前楽天証券で投資信託を 10,000 円分購入したら実際の額が 9,999 円になっていたことがあった。 「ああ、基準価格が 1 万口あたりの価格なので端数が出たんだな」と理解はしたのだが、ここで「100 円で買うと高い確率で 99 円になって損してしまうのでは?」という疑問が湧いたので調べてみた。 「投資信託 100円積立 端数」などで検索。

結論から言うと四捨五入より損しないばかりか少しだけ得ということだった。 例えばしんたろうのお金の話様の記事が参考になった。 全く恐れずに、むしろ積極的に 100 円投資して問題ないようだ。

作戦

楽天証券で毎日積立の設定ができるのはつみたて NISA だけなので、つみたて NISA 側でこれを十分に活用する。 ここで無理して 10 ファンド揃えたりせずに自分が買いたいものを選んだほうがいいと思う。 私は 8 ファンドに絞って毎日積立を組んでみた。

楽天証券は毎月 5 万円までクレジットカード決済ができるのだがこの枠が余ってしまうのが気になる。 この分は普通の特定口座で投資信託を購入することで解決する。 つみたて NISA 側は利益が非課税になるので米国株式インデックスなどで攻めて、利益が課税される特定口座では国内債券インデックスやバランスインデックスファンドなどで守りにいくのがいい気がする。

追記: 改悪された (2019/6/19)

100 円投資でのポイント改悪に書いたとおり、この手法でポイントを貯めることはできなくなった。