折り畳み傘の中では最大級にコンパクト

Knirps X1

私が 3 年以上使用した Knirps (クニルプス) の T2 がさすがにボロボロになってきたので今回買い換えた。 T2 は長さが 27 cm あるので私がいつも通勤で使用している小さめのショルダーバッグには少し斜めにすれば入るような形だ。 大きいビジネスバッグを持ち歩いている方は問題ないサイズとは言えるが、私のように少しでも荷物をコンパクトにしたいタイプの人にはちょっとだけ大きい。 個人的には長さ 26 cm 以内、できれば 24 cm 以内に抑えたいところだがそのサイズで適切なものがなかなか見つからない。

今回は同じ Knirps の X1 という定番モデルを購入 (写真上。下は T2)。 これは長さが 18 cm というとてもコンパクトなモデルで、ショルダーバッグに余裕で入るばかりかレッグバッグにも入るし、ボディバッグにだって簡単に入るだろう。 これで使い勝手が最高だったらまさにベストな折り畳み傘ということになるので、試しに使う機会を待ち望んでいた。 ようやく今日その機会を得たので、ここにレビューとして書き留めておく。

十分許容範囲内の使い勝手

この X1 には携帯用のハードケースが付属し、電車に乗っているときなどはそのケースにしまってバッグに放り込んでおけばバッグ内部を濡らさずに移動することができるはずだ。 その操作が「自然にできるか」というのが最大の関心事だった。 つまり駅に着いた時に折り畳み傘をうまく畳み、ハードケースに格納してバッグに放り込む、までの操作で立ち止まってずっともたついてしまうようでは使い勝手がいいとは言えない。 事前に自宅で傘を開いてハードケースにしまうという操作の練習を行ったが、ハードケースがかなりピッタリ目のサイズで作られているので正直「大丈夫か?」という感じだった。

今日試してみたところ、確かに T2 よりはもたつくが十分許容範囲内だった。 傘を畳む時も手動なのだが、割と雑な感じでグルグル巻いてもちゃんと折り畳めるし、ハードケースに収めるのもそんなにギッチリ調整しなくても入れることができた。 このバランス感覚は素晴らしいと思う。 また、取っ手が短くて若干持ちにくいが、これも許容範囲内 (別に普通に使える) という印象だった。 何よりこのコンパクトなサイズを実現できているのだから、少々使い勝手に影響してしまうのは仕方がない。

あとこの傘で魅力的なのはデザインや質感だ。 この X1 というモデルは多種多様なグラフィックが用意されているし、なかなか高級感がある。 私は自分が使えそうな範囲内で一番派手なものにしたが、なかなかおしゃれで気に入っている。

一番気になったのはサイズに対して割と重量がある (ケース込みで 285 g) ことだ。 検討対象としたのがモンベルのトレッキングアンブレラだが、こちらは 128 g と異常に軽い。 毎日持ち歩くものということでなるべく重量を軽くしたかったところだが、やはり他の利点もあるので自分はこの選択で間違っていなかったように思った。